豆まき

わがや恒例の豆まき。
子どもの頃は父から豆をぶつけられるのが怖くて痛くて
逃げて逃げて大泣きしていた恐怖の豆まき、2月3日。
こたつの中に逃げようとも、すぐさま見つられ
「おにはーーーそとおおおおお!」と
豆をぶつける父は楽しそうでも、
わたしたち姉妹は恐怖の時間・・・。

数年前に父から豆まきのバトンを引き継いだ私。
家の戸をあけ放ち「福はーうち!鬼はーそとぉぉお!」と
これまた父から引き継いだ真剣な大声で豆をまく。

開始前には神棚の前に父と2人で並び1礼2拍手・・・、
と父、「なんだ?間違ったナ、もう一回やっぺ」と仕切り直し、
「えーー、大神宮さまに申し上げますー」と始める。

今年は「えー、おかげさまでー、わが町は放射能も低く!!
我が家でもみな逃げ出すこともなくっ!!!
無事仕事を続けていられます!・・これも、えーーー・・・」
と続けて言い出した、その変化球?に驚き、
勿論笑う内容ではないものの・・・
父の横でそれが何故か笑いのツボに入ってしまい
下を向きつつ堪えられず吹き出してしまう。

父も「こっちまでわらっちまーべよ、・・どこまで言ったけっか?」
と何度か言い直すも、2人で神棚の前で神妙に頭を下げつつ
可笑しくてならない。・・ああ、大神宮様ごめんなさい。


ところで大神宮様ってどんな神様?と父に聞いたら
「わっからん!」という返答。あそですか・・・

無宗教でみえないものは信じない父だけど
季節の風習は大切に?する・・模様。
ちなみに「今年は売り切れで千葉の落花生だから、ね。
なげるのは一回につき1個か2個でねー」と母・・。


わたしも36歳。(と書くとあらためて・・・)
いつまでこういうことができるのかなぁ・・と
終わった後、年々ちょっとしんみりする豆まき。

あの恐怖の時間も、二度とごめんではあるのだけど
今となればなかなかよい思い出、とも言えるのかな。


  

2012年02月06日 Posted by YUMI at 19:33今日の出来事