こどものせかい




コトリンゴのこどものせかいが本当に好きだ。

知ってる、知ってる、なんだっけかな・・・と
水がゆらめくみたいに、静かに遠くの記憶に耳をすます・・・・

たとえば、
小学2年の夏、今はもうない町のプールに行ったら、誰もいなくて、
だんだん曇り空、暗くなって、雷がぴかぴか光る空を見上げる
ゴロゴロと響く音、恐いけど、きれい、と
友達と2人プールの水にぷかぷか浮かんでいたこと
ずっと灰色と光る空を見つめていて、ポツポツの雨、
おじさんの大声とともに、駆け足でプールを出て、
近所の30円の揚げたてのハムカツを買って食べたこと
雨の匂い、湿度、稲光の曇り空、生暖かいプールの水、肌のぬくもり、
ハムカツを受けとる小窓、電話ボックス、
元気だった大人の人たち、

いろんなもうなくなったこと

こどもの目線

そういういろんな大切な風景を気持ちを
音でたぐりよせられる、
わたしの記憶が音としてここに存在する。


きらっと、さわさわと、しながら1曲の間、浸る。



音で感じる記憶、気持ち、なんで知ってるの、
その音なんだ、それ、こどものころってそうだった、
あの頃の気持ち、あらわす音、
コトリンゴ知ってるんだとドキドキする。

こどものせかい、

音にしてくれてありがとう、と思う。









  

2012年11月29日 Posted by YUMI at 01:36わたしの雑談